やる気を上げるには危機を回避したいというエネルギーが大事であると理解する理由
やる気を上げるには危機を回避したいというエネルギーが大事であると理解する理由
やる気を上げるには危機を回避したいというエネルギーが大事であると理解する理由は、即座に行動につながりやすい、そこにあります。
もし、何か避けなければならない事が起こった場合、やりたいと思っていることは次のステップに進む前にとりあえず、そこから逃げ出したいと思うものです。やりたいことのために、行動しなければならないとき、失敗を恐れずに行動しようとしますか?そのような経験はいつの世でもあることです。
たとえその作業に大きな困難があっても、それを経験すること、自分の成長へと結び付くと思えば前向きに取り組むことができるでしょう。しかし、これをやらなかったからといって必ず失敗するわけではないというならあなたは躊躇してしまうかもしれません。
やる前から失敗するかもしれないなんて、そんなのリスクが大きすぎます。それは、やりたいことであっても、嫌な作業だった場合、やらなかったという気持ちにはならないでしょう。不安がある状況下では、やりたいことはやらない、やらないのであればその不安を避けるという選択をすることになると思います。
それは、感情で判断して自分で身を守れる方に行動しているということです。人間は、感情が先に動く動物です。感情ではなく理性が大事だと人は言いますが、理性が常に正しいとは限りません。感情が変わらないと状況は変わりません。つまり、感情が変われば行動は変わるわけです。
やる気を上げるには危機を回避したいというエネルギーが大事であるという考え方
やる気を上げるには危機を回避したいというエネルギーが大事であるという考え方は、心理学の手法を用いて説明されています。
人は、成功失敗の瀬戸際にあると、なんとかこの場でトラブルを回避したいという不安が高まり、モチベーションが大きく向上します。そして、リスク回避が成功した時は、やる気が下がるという関係性があるそうです。
つまり、やる気を引き出すためには、ネガティブな状況をうまく利用して、行動を起こしたくなるよう、先導する役目を上司が担ったほうが良いということです。よく、仕事を任された人間はやる気が落ちるといいますが、そういう心理を利用したのがミソです。
また、仕事としてやりがいを持たせるために、がんばらなきゃという思いこみや責任感が負担にならない配慮が必要です。
そのため、例えば上司は、状況に応じて適切に動機づけをしなければなりません。しかし、これは下手をすると、部下の負担を大きくし、やる気を低下させてしまうことになりかねません。こうならないためには、部下との面接でどのような動機づけが必要なことを把握し、その通りに具体化することが非常に重要です。
やる気を上げるには危機を回避したいというエネルギーが大事であるという考え方のメリット
やる気を上げるには危機を回避したいというエネルギーが大事であるという考え方のメリットは、その人にやる気がないことが悪いことなので解決すればいいということではなく、それは考え方の問題・解決とはまったく別の次元の問題であるということがわかります。
モチベーションが低い(結果が出ておらず評価もされていない)ことが原因であるので、やりたくないのであれば、やる気を上げる努力をしないことが不誠実であるとする考え方です。この場合は、原因であるモチベーションが上がることが問題であるのに、ただやる気を上げる努力をしないと考えるだけで、対策を打つことはとても困難です。
また、やる気を上げるには、原因と結果を結びつけるという思考の進め方をすれば、モチベーションが上がる状態に思考を導く方法があることが分かります。つまり、やらないといけないということを自覚して、それを実現させるように努力すればやる気は上がるという発想の転換です。
なぜこのような発想の転換ができるかというと、原因と結果を結びつけるためには、できないことを否定せず、できる可能性にかけるなど思考の反転が必要とされるからです。
そのためには、目的行動よりも回避行動、つまり危機を回避したいというエネルギーはより自然な行動を促すということを知っておくだけで、応用範囲を広げられる可能性があります。